集客をネットにシフトしたいときこそ「逆行」の発想が大事!?
2023/08/15はじめに
こんにちは
株式会社SHO-SANの高谷です。
チラシなど「アナログ」の集客から、「ネットを駆使した集客」にシフトしたいと考えていらっしゃる工務店さんは多いのではないでしょうか?
しかしながら、ネットシフトしたいときこそ、アナログによる集客に力を入れるという「逆行」の発想を持たれるといいかもしれませんというのが今回のお話です。
中途半端なネットシフトチャレンジでは集客効果が出ないことも
今現在、チラシなどのアナログによる集客が主流となっている場合、いきなり全ての予算をかけてネット集客にシフトする決断はなかなかできないでしょう。
ネットシフトするにあたり、まずは少額から投資していって、徐々にうまくいけばいいなぁ……と、言葉を選ばずに言うなれば「中途半端」なチャレンジを継続している工務店さんが多いように思います。
しかし、これまで「0」だった集客戦略を「1」にするためには、それ相応の費用や時間が伴います。中途半端に少額のお金をかけ続けても、なかなか効果が上がらず、かけた費用が無駄になってしまう恐れもあるのを私は危惧しているです。
ネットシフトしたいときこそアナログ集客に力をいれる
今回主張するのは「新しい施策に全ての費用をつぎ込むべき」と言いたいわけではありません。むしろ、その逆です。
徐々に集客をネットにシフトさせたいと考えているときこそ、すでに行っているチラシなどのアナログの集客に力を注ぐことを考えてみましょう。「逆行」の発想を持つべき理由は、次の3つです。
①ネット集客の効果を高めるには費用がかかる
- ・SEO
- ・SNS
- ・リスティング
- ・動画
ネットを使った集客には、上記のように複数の施策が考えられますが、いずれもある程度まとまった費用が継続的にかかります。
これはどんな集客方法にもいえるのですが、ネット集客はとくに投資額が大きく、さらに継続しなければ効果が出にくいといった性質を持っています。
②まずは集客を安定させる
ネット集客の投資効果は比較的高いといえますが、費用をかけても効果が出ない期間が継続することもあるため、軌道に乗せるまでは「粘り」も必要です。だからこそ少額から投資して徐々にシフトさせたいというお気持ちはわかりますが、その前に、既存の集客を安定させることが先決です。
ネット集客は「育てる」ことが必要ですから、育成期間も変わらずに集客するためには、まずは土壌となる既存のアナログ集客を安定させ、ネットシフトするための予算を捻出できるだけの体制を構築しましょう。
③既存の集客方法のほうが伸長させることが容易
少額を投資して、稼げた分をまた投資……というスタイルも否定しませんが、今現在「0」の施策を「1」、「2」……と育てるより、既存の集客方法を伸長させるほうが容易です。すでに「10」集客できている施策を、「15」、「20」……としていくことで、集客にかける費用を循環させる効率はよくなります。結果が出た集客方法では経費削減も可能なため、よりネットシフトするための施策にお金を回すこともできるでしょう。
既存集客を伸長させてネットシフトした成功事例
こちらは、弊社がマーケティング施策をサポートさせていただいているとある工務店さんの商談者数とその内訳の推移を示したグラフです。
商談者数が伸びていることがわかりますが、見ていただきたいのはグラフの色の内訳です。
2018年~2019年にかけては、黄土色の部分の伸び率が大きいですが、これは「ポスティングチラシ」による集客数です。2019年末あたりから、チラシによる集客数は徐々に減っていき、その分、「緑=ホームページからの自然検索」「黒=自然検索からの資料請求」、「ブルー=ネット検索からの電話お問合せ」などが増え、商談者数そのものも飛躍的に伸びています。
この工務店さんでは、2019年~2020年にかけて集客戦略のネットシフトを行っています。それ以前は、既存のチラシによる集客数を伸ばし、安定させる施策を行いました。
2020年頭にかけてネットシフトしていき、7月には黄土色のチラシによる集客はほぼゼロに。コロナ禍の3月~5月も集客数を大きく落とすことはなく、緊急事態宣言解除後には時代も追い風となり、ネット集客にうまくシフトできた成功事例です。
ネットシフトはぜひするべき
ネット集客のいいところは、集客を自動化でき、なおかつかかる費用を抑えられる点です。ネット集客を「育てる」段階では、ある程度まとまった投資が必要となりますが、軌道に乗せることができれば、集客にかける費用と負担を大きく削減することも可能です。withコロナ時代では、ネット戦略が工務店集客のカギを握るはずです。これからネットシフトを考えている工務店さんは、少しずつ移行させていきたいところだとは思いますが、まずは発想を「逆行」させ、今のアナログ集客に力を入れてみてはいかがでしょうか?
そうすることで、集客の地盤が固まり、うまくネットシフトするための足掛かりとなるはずです。
それでは、工務店領域のマーケティング機能発展を祈って。
株式会社SHO-SAN
代表取締役社長 高谷一起