LINEを活用した工務店マーケティングの可能性
2023/08/25こんにちは。
工務店マーケティング支援会社 株式会社SHO-SANの高谷です。
メールやInstagramなどのSNSを集客に活用している工務店は少なくないのではないでしょうか?しかし、チャットコミュニケーションツール「LINE」を使っている工務店さんはまだまだ少ないと私の肌感では感じています。
今回はこの点に関して少しコメントしていきたいと思います。
LINEはこれまで「顧客管理」が大きな課題でした。LINEの特性上、本名ではなくニックネームなどで登録されている方も多く、顧客管理システムの連動も難しいものでした。ただ、最近ではこれらを解消するCRMのようなシステムも出てきていたり、ライン公式アカウントのシステム改修が進み解決されつつあります。
LINEは、利用率、開封率が高く、メールやSNSと比較して「届きやすい」ことが大きなメリット。今、マーケティングオートメーション(MA)が流行っていますが、個人的には、今後、メールからLINEの流れになっていくことは不可避と考えています。
LINEをどう活用する?①見込み客の“育成”と“刈り取り”
LINEをどのように活用するかというところですが、まずはMAでやっていることは全てLINEに横展開できると思っています。
LINEには「シナリオLINE」という機能があります。簡単にいえば、ステップメール施策を行える機能です。LINEのいいところは、なんといっても開封率の高さ。従来のメールマガジンと比較して、開封率には3倍ほどの差が出てきます。
コンテンツや情報の「質」も大切ではありますが、どんなに良い情報でも届かなければ意味をなしません。すでにMAの仕組みができていれば、それをLINEで展開するだけで顧客育成および刈り取りの“打率”が上がるはずです。
LINEをどう活用する?②個別のやり取り
顧客との個別の連絡手段としても、LINEは非常に効果的です。
顧客からしても、開封しやすく返信しやすいLINEでやり取りをしてもらえば、満足度は向上するでしょう。返信もメールと比較して各段に早いので、確認する側も非常に助かります。
LINEをどう活用する?③OB顧客管理
家を建てる前、建てている間のみならず、建てたあとのアフターフォローにもLINEは活用できます。
たとえば、点検の案内。ハガキやメールで送っている工務店さんも多いことと思いますが、案内するために費用がかかったり、返事がなかなか来なかったりすることで苦労されることもあるのではないでしょうか。
LINEであれば、点検に際して聞かなければならないスケジュールや気になる点をフォームに入れてもらう形で返信してもらえるので、労力とコストの削減になります。
また最近では、MEOの観点から実際に家を建てていただいた方から口コミを取得したいという工務店さんも多いと思います。このときにも、フォームを送って、お答えいただいた方にAmazonやスタバのギフトを贈る。LINEであれば、ここまでのやり取りが簡易化します。
LINEでは、チャットの下部に表示されるメニューを自由にカスタムできます。「リッチメニュー」と呼ばれる機能ですね。この部分に、修繕依頼や架電できるメニューを入れておけば、ユーザービリティも向上し、OB顧客の満足度も上昇するはずです。それに伴って、口コミ取得数や紹介数の増加にも期待できます。
MAにLINEの活用を
顧客育成からOB顧客の管理まで。工務店は、顧客と関わる期間が長いので、利用率・開封率が高く、コミュニケーションが取りやすいLINEを最大限、活用することで業務の効率化につながります。さらに、顧客満足度向上にも期待できますので、今後、工務店領域でも流行っていくのではないかなと個人的には考えています。 メールの開封率の低さからMAを導入していない工務店さんは、LINEを活用したMAを検討されてみるのも少し先の未来を見越した手立てだと思います。 弊社でもLINEを活用したアフターフォローシステム「L-MS」を展開しておりますので、詳しくはこちらのサイトをご覧ください。 それでは、工務店領域のマーケティング機能の発展を祈って。 株式会社SHO-SAN 代表取締役社長 高谷一起